- 2002年 8月 -


◆ 8月 1日(木)

   本当は今日まで麻婆豆腐が持つはずだったのに。昨日の微生物達の白作戦により、電撃的に麻婆豆腐を侵食された事件のショックはまだ抜けきれない。しばらくは一回食べる分づつ料理しなくちゃならないなあ。そうするとお金も時間もかかる。辛いなあ。

   今日は運良く見切り品に恵まれ、800円くらいで2、3日分の食料を確保。安くゴーヤが手に入ったし、ゴーヤチャンプルーでも作ることにする。以前には失敗してしまったが、実はあれから少しずつ研究&試行を重ね、それなりの味を出すことができるようになってきた。ゴーヤは軽く塩に漬けて置くこと、仕上げに削り節をまぶすことがポイントである。以前に比べて段違いに美味くなった。安価で手軽で美味しく、なによりビールに良く合うのが最高! 今年の夏はゴーヤ漬けになりそう・・・


◆ 8月 3日(土)

   朝7時、轟音により飛び起きる。今日は岡崎で花火大会があり、それで朝から花火を打ち上げていたのだ。私の住んでいるところは会場のほぼ目の前であり、それはもう凄まじい音であった。すっかり目が覚めてしまったよ! 久しぶりに涼しめの日で気持ちよ〜く寝ていたのに・・・

   でも夜には目の前で花火が見れるという特典付き・・・と思っていたけど、建物や木が邪魔になって少し見難い。さらにここの花火は2箇所で打ち上げているようで、もう一方は背中の位置くらいで上がるので全く見れない。この2箇所の花火を良く見れる場所は・・・・研究所か? そこで急遽研究所に向かうことにした。

   研究所のテラスの3Fに到着。もう既に先客がいる。しかも酒もツマミも完備して見ているという周到さ。私も酒を持ってきちゃってたので、一緒に混ざって酒を飲みしつつ花火見学。
   予想通り、ここからだと2箇所の花火が良く見れる。スバラシイ! 何より素晴らしいと思ったのは、ここの花火は間髪入れずに次々と打ち上げられることである。普通の花火大会では一回上がる毎に「○○提供」とかの放送が入り、5分くらいの間が空く。その時間が無いのだ。しかも一つ一つのレベルも高い。この素晴らしさ、言葉に言い表すことが出来ない。ただ呆然と見尽している自分がいた。もう一年分の花火を見尽くしてしまった、そんな気分であった。


◆ 8月 4日(日)

   サターンのLUNARシリーズ3本目、名作中の名作LUNAR2を開始する。こちらは他とは違って、既にメガCD版で散々やっている。ストーリーもほぼ完全に覚えている。今やっても面白さが薄れているし飽きて途中で止めるかも知れないけど、メガCD版との違いでも探しながら楽しむことにする。

   竜の遺跡から家へ帰ろうとしたとき、砂漠で画面が切り替わる。こんなところ無かったんだけどなあ? でもフィールドマップ上で敵と遭遇することが無くなったので、ここで無理矢理敵と戦闘させようという魂胆だろう。面倒臭がりながら戦闘していくのだが、その戦闘にてルビィが大活躍。メガCD版では敵が残りHPが殆ど無くなったときに攻撃することがある、というほとんど役立たずな状態だったのに! 頻繁に攻撃してくれるし、ダメージ量もそこそこあるので、非常にありがたい存在になった。ただの背景と化していた、どこぞの白竜とは大違いである。

   さらに話は進んでルーシアとも合流。ルーシアの攻撃魔法もメガCD版より凶悪。ダメージが桁違いに高くなっている。このままゾファーを倒せそうなパワーなんだけど、この直後にあっさり封印。以前から納得いかない場面である。だいいち、この時点でゾファーはまだ復活していない。アルテナ神団の連中がネチネチとワナを張っていたかも知れないけど、アルテナに相当する力を持つルーシアの力を封印できるとも思えないし・・・。謎である。


◆ 8月 6日(火)

   LUNAR2の世界も地形が変わった。なんとランスの樹海に星竜の塔があるではないか! メガCD版からサターンに移植される間に、またしても地殻変動が起こったようだ。なんて地形の変化し易い星なんだろう。
   それに伴ってかジーク・ザ・ライズンも登場しなくなってしまった。メガCD版では確かテミスの山道あたりに登場したはず。思うに初めの方で登場するため皆に忘れられやすいし、それで星竜もスネて出てこなくなったんだろう。個人的にはゾファーを倒した後のストーリーの伏線として、いい場面だと思っていたのだが。残念である。


◆ 8月 7日(水)

   見た目には何の変哲の無いビールである。賞味期限が2000年の8月であることを除いては。今日、研究所の方からビールを貰った。いろいろあって飲まずに置いていたものらしい。それで捨てようかとも思ったけど何だか勿体無いので、私の所へ持ってきたという訳である。2年前とはいえ、缶に入っている状態のビールが腐るとはとても思えない。味は多少は落ちているだろうが、全く飲めない程に味が落ちていることも無いだろう。それにこのビールをいただけば、相手も処分できて嬉しい、私もビールが飲めて嬉しい。一挙両得である。

   部屋に帰って早速ビールの試飲会。まずはコップに移して色を確かめる。何だか微妙に濁っている気がするが、コップも汚れていたこともあり、日数の経ったビールの色はこんなものだろう。そして一口飲む・・・・・・んっ?? いつもより美味い気がする・・・。最近発泡酒ばかり飲んでいたせいだろうか? いや違う。確かに普通のビールより美味い。意外な美味さに戸惑ってしまった。
   多分ではあるが、これはビールに微妙に残っていた酵母が増えたのではないだろうか? 飲んだ感じでは酵母入りのビールに良く似ているし、ビールの色も少し濁っている。ビールは出荷する前に酵母をフィルターで取り除く。その時に微妙に除去しきれなかった酵母が長い時間をかけて増殖したのではないだろうか?

   それにしても味が落ちているとばかり思っていたビールが、意外にも美味くて得した気分である。一挙両得どころか、一挙三得である。


◆ 8月 9日(金)

   LUNAR2もやっとメリビアに到着。ここからはヴェーンやキカイ山といった懐かしいものも登場し、アルテナ神団の四英雄も次々と登場する。戦闘でもルーシアもやっと役に立つようになってくるし、ここからが面白くなってくる場面である。

   メリビアの町を歩くと、前作と全く一緒の町並みであることに気づく。他の町は影も形もなくなっているし、機械城だって木に覆われているというのに、そのままの形を保っている不思議な町である。
   メリビア見学も終わって、次はもと機械城だったキカイ山見学。キカイ山ではクソガキどもにのししられるわ、石をぶつけられるわ、散々な目に会わされる。そのうえ、このガキどもが攫われた時に真っ先に疑われ、救出させられる羽目に会う。屈辱最大級である。さらにメリビアの地下水路でさらわれた子供達を救出するも、礼の一つも言わずに立去られる。おのれ! こんなクソガキどもは攫われて魔竜団で根性を鍛えなおすべきだ!

   しかしながら、このイベントが終了してヴェーンまでの道が開通。一行はヴェーンに向かう。キカイ山のすぐ近くにヴェーンはあった。むう? 確かヴェーンが落ちた場所はもっと南だったのでは? メガCD版ではやはりもっと南の場所にあったが? 転送の泉の位置がほとんど変わっていないことから、ヴェーンが落ちた後であの場所に移動させた、ということなのか??


◆ 8月10日(土)

   朝早くから重い荷物を背負って電車に乗る。睡眠時間は3時間。かなり眠い。こんなに早く起きたのは、なんと富士山に登りに行くためである。メンツは大学の1年〜2年の途中まであるサークルに在籍していたときに知り合った奴×3匹。今年の春頃、富士山に登りに行こうと誰かがメールで書いたのが始まりだ。だけど皆さんの時間の都合がつかず、行くとしても強行軍となるため、名古屋観光のみという話も出ていた。しかし私の部屋にエアコンが無いためだろうか、富士山に登るだけとなってしまったようである。

   さらにご来光を見るとか話も出ている。冗談だろう。仙台から徹夜でやって来るのが2名いる。ご来光を見るとなると夜から登ることになるので、2日連続徹夜である。いくら体力のある20代だからといっても、そんな無茶して夜に登る訳が無い。登るとしても明るい時間帯だろう。そう思って防寒着は軽く一枚しか持っていかなかった。まさか本気で夜に登る気だったとは・・・

   夜の9時、一番山頂までの距離の短い富士宮口から登りはじめる。ちなみに山頂まで約6時間もかかるので、ご来光を見るにはこの位の時間から登ると丁度よい。気温もこのときはまだ16℃。Tシャツ1枚でもまだ十分だけど、8合目を越えた辺りから徐々に寒くなる。山頂に近づくにつれ風も強くなり、汗で濡れたTシャツは体温を急激に奪ってゆく。立ち止まったらそのまま凍死してしまうかと思うほど寒い。でも動けば動いたで、空気が薄く酸欠ぎみ。頭もクラクラ、これまた苦しい。どちらにしても地獄だ。


◆ 8月11日(日)

   東の空も少しだけ明るくなりかけた朝の4時、ヘロヘロになりながらもなんとか山頂へ到着。今日の予定日の出時間は4時50分位。ということは日の出まであと50分は待たなくてはならない。ちなみにこのときの山頂の温度は4℃。+強風で体感温度は氷点下くらいに感じる。ここで身動きせずに日が出るまで待ち続けるのは非常につらい(泣)。

   辺りは徐々に徐々に明るくなってくる。下を見下ろせば雲海が広がり、三浦半島から浜名湖の辺りまで見えるパノラマ。壮観である・・・と言いたいところであるが、あまりの寒さに景色を見る余裕など無し。もはや目的の日の出まで、どうでも良くなってきた。今頭の中にあるのは「帰りたい」の一言だけである。そんな訳で日の出の写真も太陽が小さな写っているイマイチな写真ばかり。とりあえず撮ってみました的な写真である。

   山頂で少し休憩した後は一気に下る。下りといえども何時間もただひたすら下り続けるのは結構つらい。7合目〜6合目の辺りで膝が痛くなりはじめる。体重が重すぎて膝に負担がかかったのだろうか。これでも体重(少し)減ったんだけどなあ。もう少し減らした方がいいかな? 膝の痛みが消えたら、絶対痩せようなんて考えなくなるだろうけど・・・。


◆ 8月12日(月)

   よく寝た。といってもテントなので十分という程ではないが、だいたい体力は回復した。いつも通りに起きようとすると・・・・・ウッ!! 腰の痛みで悶絶。昨日は確か膝は痛かったけど腰なんて痛くもなかったぞ? あまりの激痛に完全に目は覚めたが、気分は最悪。山の下りは腰に負担がかかるという話は聞いていたが、身をもって体験した訳である。

   今日は帰る日。彼等は朝早く帰るとか言い出したため、私も朝早く帰らなくてはならなくなった。そして、よく分からないうちに御殿場駅に下ろされる。あの〜、私ここからどこへ行けば帰れるのか全く分からないんですけど? せめて東海道線の駅に下ろしてくれよ。でも駅の中へ入って時刻表を見たら豊橋行きの電車があった。ああ良かった。とりあえずこの電車に乗り込み爆睡。

   岡崎到着。いままで涼しいところに居たせいもあり、岡崎はサウナ風呂にいるみたいに暑い。部屋に帰って地図を広げてみた。御殿場からは沼津に出て、後は東海道線を通って来たようである。三島にいる知人を訪ねることはできたなあ。でも腰痛と筋肉痛と疲れでヘロヘロだったし。訪問してもいきなり爆睡こいただろうなあ。


◆ 8月13日(火)

   LUNAR2もようやくDISC2。一行は女神アルテナやアルテナ神団のいる聖都ペンタグリアへ向かう。今までのアルテナ神団の所業から考えても、あまり行く気のしない場所である。ルーシアが「アルテナに会わせろや」と言っているし、ゲームも進行しないから嫌々ながら来ただけである。それにわざわざここまで連れてきたというのに、ルーシアがアルテナの力を解放させる(つまりゾファーは倒せるけど世界は破滅しちゃう)つもりでいるというからなあ。酷い話だ。

   ペンタグリアに到着。ニセのアルテナとも面会し、一行はめでたく全員捕獲されてしまう。しかもガレオンにボコボコにされるというオマケ付き。全く言わんこっちゃない。牢屋でふて腐れていたその時、レ・・いや正義の白騎士登場。ロープを使って格好よく登場し、牢獄から出してくれる。しかし・・・帰りはどうする気だったのだろうか? ルビイがいなかったら、この時点でゲーム終了だよなあ。


◆ 8月14日(水)

   聖都ペンタグリアからなんとか逃げ出すことに成功。でもルーシアがアルテナの力を得るためには、封印された四竜の力を解放した後にまたペンタグリアに戻らなくてはならない。でもこの先の展開では、このアルテナの力を得たためにもっととんでもない事態に陥ってしまうのだ。やっぱり、また戻って来たくもない場所である。

   ということで、まずは竜の力を解放することになる。この竜の力は四英雄がそれぞれ持っていて、彼等を倒さなくてはならない。と、ナルに講釈をたれられた直後にレオ登場。まるで打ち合わせていたかのようなタイミングである。
   彼に一騎打ちを挑まれるが、あっさり撃破。バルガンごと白竜の力を奪う。このバルガンは海の上も移動できる乗り物である。早速乗り心地を確認。うおっ! 速い! メガCD版では亀のように遅かったが、サターン版ではかなりスピードアップされたようである。これは便利だ。


◆ 8月15日(木)

   密かにに購入していたMMR12巻を読む。古本屋にて1冊100円で売っていたところ見て、衝動的に買ってしまった。実はMMRは全部で13巻なんだけど、13巻は何故か売っていなかった。店員にも聞いてみたが無いとのことなので、仕方なく12巻まで購入した訳である。

   この漫画によると地球は、核戦争が起こり、隕石は衝突し、宇宙からのウイルスにやられ、電磁波による人体発火が起り、コンピュータからの映像やマイクロ波で洗脳され、地上の人間は宇宙人の遺伝子実験材料となり・・・etc. とあの手この手で人類が滅亡してしまう。あと単行本には無くなってしまったけど、300人委員会によって人間が支配されたりもするけど、サリンを撒くとかの話もあってヤバいから単行本には載せられなくなったのかも知れない。とにかく、奴等は恐怖心を煽るだけ煽っておいて、「もう、遅すぎた・・・」で締めくくる。実は来たるべき破滅に対して、実は何の対策もしてないという困った人達である。

   さらにこれら話の中で納得のいかない話が幾つかあるが、その最たるものは「寿命決定遺伝子」の話である。この遺伝子が取り込まれた生物は、ある一定の細胞分裂を繰り返すと死ぬという恐ろしい遺伝子だとか。しかもその遺伝子が「青いバラ」の中に組み込まれていて、「プリオン」によって生物の体内に取り込まれる。そのためこの花を食べてしまった犬が次の日に老衰で死んでしまったという。
   まず初めの疑問は、寿命の無い大腸菌ですら寿命で死んでしまうというとんでもない遺伝子が、なぜ青いバラでは機能しないのか。普通考えたら何よりも最初に青いバラが枯れてしまうと思うのだが? しかもクローニングの対象になぜ青いバラなのか? 効率の悪さもあるけれど、わざわざ青いバラにしなくてもいいのでは? しかもあの犬、なんでトゲもあって痛そうなバラを食べたのか? 飼主が3日くらい餌を与えるのを忘れたのか? そしてその遺伝子が次の日には体内の細胞という細胞に組み込まれて死亡するという、転移効率の早さ。信じられない、というか単に悪いもの(バラ)食って下痢でもしてガリガリになって死んだんじゃないの? さらにBSEの原因のプリオンがどういうシステムで寿命決定遺伝子を体内に組み込むのか? BSEの原因がまだよく分かってないことをいいことに適当に理由付けしてたけど、ただの異常な状態のタンパク質が特定の遺伝子を認識して、他の細胞へと輸送して、遺伝子を組み込む、という働きをするとは到底考えられないのだが?

   他にも突っ込みどころ満載なんだけど、今日のところはこれまでにしておこう。でも、久々に笑わせてもらいましたよ。MMRって実に実に素晴らしい漫画ですね。ところで2000年になっても世界が破滅しなかった今、彼らは一体何をしているのだろうか?


◆ 8月20日(火)

   MMRについて日記を書くのに何日間も費やしてしまった。つい書き込み過ぎて、本当のところ15日の数倍もの文章量となっていた。ただまとまりが無くなってきた上に、あまりにも長くて自分ですら読みたく無くなったので、止む無くカット。まあこれでも大分読みやすくなったところである。

   この間にもLUNAR2は進行していて、もうアルテナの塔でアルテナ(ルーナ)に会うところである。ルーナの映像がおばさんになり、CV. も変わったことにルーシアと一緒になって驚く。さらにルーナが言うには、女神アルテナはもうこの世にはなく、人間たちに世界を託したとのこと。ルーシアに人間の力を信じよとか言ってたけど、その人間の欲望が集まってゾファーも復活しちゃったりしてますけど?


◆ 8月21日(水)

   久しぶりに熟睡できた日である。夢一つみることも無かった。今日は一日中、冷房の中にいるみたいに涼しい。それでも外の気温は32℃まで上昇しているが、38℃まで上がった日に比べれば屁みたいなものである。

   水道から出る水も冷たい。いつものように水浴びしたら、ひゃっこくて心臓止まるかと思った! ちょっと前まではぬるま湯どころかお湯も出ていて、風呂桶に水道水を入れるだけで丁度良い湯加減という日もあった。蛇口をひねったら冷たい水が出る。そんな当たり前のことに驚いてしまった。

   今日の夜は昨日よりもさらに涼しい。今日も快適に眠れそうだ。


◆ 8月22日(木)

   ・・・むしろ寒かった。というか最低気温19℃って下がり過ぎである。扇風機つけたまま寝てたこともあり、寒くてふるえながら寝ていた。涼しすぎて睡眠不足になってしまうとは・・・。

   LUNAR2ではゾファーが復活。ルーシアは全ての人間から魔法力を奪ってゾファーと対決。でもあっさり捕らわれた上にアルテナの力まで奪われるという大失態。何てことしてくれるんだ!
   絶体絶命の危機にふて腐れるヒイロ。ダルそうに皆の様子を見に行ったら、何故かヤル気満々。みんな気でも狂ったか? だいたいゾファーが攻撃の当たらない上空から魔法でビシビシ攻撃されたら絶対勝てないと思うのだが? まあそれでも、主人公達の攻撃の当たる場所で戦わなくてはならない、RPGのラスボスの悲しき宿命があるからなあ。


◆ 8月23日(金)

   全てのザコ敵を蹴散らし、もはやゾファーの目前である。奴は「私は神だ」とか息巻いていたけど、この世界では強い信念があれば神の力も凌駕してしまうという恐ろしい世界である。実際に前作では女神アルテナもガレオンに支配されてしまっているし、神といえどもうかうかしていられない。それなのに浮かれすぎて、本当に空中に浮いちゃっているゾファーにはお灸を据えてやる必要があるだろう。

   第一形態はあっさり撃沈。第二形態も7000ものダメージを受ける絶対即死攻撃を一度だけ食らったが、あとは白竜の守りでガッチリガード。そのまま大ダメージを受けることもなく難無く撃沈。口ほどにも無い奴である。つまりゾファーの新世界創生という信念は、「ルーシアを返せ」という信念に簡単に屈する程の弱々しいものであったらしい。


◆ 8月24日(土)

   ゾファーを倒し物語も大段落、あとはルーシアとラブラブでムフフな日々。となるはずだったのにルーシアに青き星まで逃げられてしまう。LUNAR2には2つのエンディングがあり、ゾファーを倒して世界に平和を取り戻すと一つ目のエンディングとなる。しかしこの後に、世界中を駆け巡り青き星にルーシアに会いに行くという物語が続くのである。

   しかしヒイロには悪いが、私の目的はアイテムやブロマイドの回収。さらに想い出のクリスタルが手に入ってからはムービーの回収に世界中をバルガンで奔走する。今日一日を使いブロマイドとムービーをコンプリート。これだけでクリアしたような気分。ルーシアに会いに行くことなんて既にどうでもよくなっている。

   ところでヴェーンへレミーナに会いに行き、もはや当然の義務として日記を拝見したとき、ボーガンに対して「いつのまにか、ちゃっかり居座って・・・」と書いてあったけど、レミーナが魔法ギルド再建の手伝いをして欲しいって言ったからボーガンが居座るようになったのでは? もう忘れたんですか? これでは魔法ギルドの行く先も知れてますなあ。


◆ 8月25日(日)

   あとはひたすらダンジョンを制覇すれば2回目のエンディングである。まず、手始めにライオンヘッドに入る。何の準備もなく敵と戦闘してみたら、1ターンでボコボコ。つ、強い・・・。奴等は下手するとゾファーよりも手強い。神を名のってたゾファーより手強いなんて非常に納得のいかない気がするが、ヘロヘロになりながらも何とかライオンヘッドをクリアする。

   その後は実に楽勝なダンジョンであった。どうやらライオンヘッドは他のダンジョンをクリアして程よくレベルも上がってからくる場所だったらしい。楽勝モードの勢いのまま次々とダンジョンをクリアし、星竜まで一気に倒してしまった。あとは青き星まで出かけてルーシアと会うだけなんだけど、こっちの時間ではたったの2日で到着。「えっ、もう来たの?」という感じだ。

   さて青き星は雑草が僅かに見える程度の何もない場所である。ルーシアと再会したはいいが、食料とかはどうするのだろうか? まさか雑草ばかり食べる訳にもいかないだろうし。そのまま餓死して死んだら、一体何のために来たのやら。本当にこの後はどうするのでしょうか?


◆ 8月28日(水)

   私の所属するラボのHさんの送別会である。9月には大阪に向かうことになり、もう今週には居なくなるとのことで、今日送別会を行うことになった。Hさんには非常にお世話になり、まだまだ色々と教えてもらいたいことも多い。まさか私が出て行くより早くなるとは思ってもいなかった。

   送別会では異様な盛り上がりとなった。皆さんかなり飲んでいる状態だが、明日の健康診断は大丈夫だろうか? とはいえ魔法の秘薬の前には、理性も一瞬で吹き飛ばされる。気が付くと私もだいぶ飲んでしまったようだ。実はかなり危ない。最後の焼酎3杯が効いているようだ。

   そんな状態での帰り道。自転車に乗り、よそ見をしていたら電柱にぶつかりそうになる。華麗なドライビングテクニックで回避はしたが、腕の部分は電柱に擦ってしまったようだ。ちょっと痛い。
   部屋に帰ってから擦った部分を見たらビックリ! 血がダラダラと流れてる! 真っ先に傷口を水で洗い、血が止まるまで傷口を抑える。それでも酔っているせいか血はどんどん流れ出る。小一時間ほどしてやっと血も止まる。思っていた程痛みも無し。まずは一安心してそのまま就寝する。


◆ 8月29日(木)

   これはヤバイ。昨日は暗闇でそれ程見えなかったけど、思っていた以上に怪我はひどい。皮膚は剥がれ、いまだ塞がらぬ傷口。いやそれ以上に、床には血の跡、しかも部屋の扉は開けっ放し。そして倒れるようにして寝ている自分。もし他人に見られていたら、確実に通報されていただろう。

   痛みこそはそれ程でもなかったので、何の手当てもなく研究所に行く。あまりにも痛々しい傷跡は一瞬で皆の目に触れることになった。普通なら「痛そう〜」と言われてお終いなのだが、ここでは運悪く70%エタノール(消毒液の成分と全く一緒のものですな)がいたる所に置いてある。皆の目が興味深々と輝きだす!!

   ・・・・声すら出なかった。傷口は皮膚の表面だけのはずだが、骨の髄まで沁みわたる。昨日ぶつかった時の何倍も何倍も何倍もの激痛! 消毒した程度で、こんなにも痛くなるものとは・・・(泣)。

   これも一種の戒めなのかもしれない。これからの飲み会では、こうならないように気をつけねば。次の飲み会の時、自転車で帰るときにもっと華麗にコーナーを曲がるようにしなくては。


◆ 8月30日(金)

   深夜に意外な訪問者。ケガした後だというにも関わらず懲りもせずに酒を飲み、バンチを読んでいたら、物音も立てずに勝手に部屋に入ってこようとする黒い影。黒猫である。黒猫といっても宅急便ではなく、本物の黒い猫。なにゆえこの猫は私の部屋に入ってこようとしたのか分からないが、私の方をずっと見つめている。・・・そうか、きっとこの猫は私の手に持っているビールを飲みたいに違いない。だからじっとこちらを見つめているんだな。そう考え、猫を捕獲して無理矢理酒を飲ませてあげようと思った。

   まずは退路を断たなくてはならない。風通しを良くするため半開きにしてある扉を閉めようと、ゆっくりと扉まで近づく。猫もまだ一瞬で扉から逃げられる位置にいる。猫に感ずかれないように慎重に動く・・・が、あと一歩で扉を閉めるところまで来たところで、猛ダッシュで逃げられてしまう。くそっ!

   どこの猫だか知らないけど、もう少しでおいしい生命の水を死ぬほど飲めるところだったのに。勿体無いよなあ。


2002年日記帳へ戻る