- 2002年 10月 -


◆10月 1日(火)

   「ニイタカヤマノボレ1208」、WA大戦略ニテ真珠湾ヲ攻撃ス。なお、真珠湾攻撃の日は1941年12月8日である。真珠湾攻撃の後に日本は宣戦布告。実は攻撃の前に宣戦布告していたという説があるけど、「布告」した時間もたった30分前とあり、殆んど奇襲だろうとしか思えない。それ以前に日本とアメリカは緊迫した状況であって、いつ戦争が起こってもおかしくない状態であった。日本は欧米に負けぬようアジア諸国へ植民地を作りたい、しかしアジア諸国では既にイギリス・フランス・アメリカが支配している。そこで摩擦が生じたという訳だ。まあ日本が欧米に並びたいと欲を出さなければ摩擦も生じなかったという話もあるけれど、なにせ欧米諸国では東洋人を人間と見なさぬ輩が多い。アジア諸国では奴らのやりたい放題。それに対抗するため日本では軍国主義に走っちゃったのだろう。理由はどうあれ戦争しかけるのは悪いけど・・・。

   さてゲームの方はというと、このマップは本当に超初心者用。敵が殆んど居なくて、スキだらけの司令部を攻撃するだけ。空母の使い方を憶えるマップなのだろう。余りに簡単すぎて、思わず12月6日に司令部を攻撃・破壊。宣戦布告より2日もフライング。あまりの早い攻撃に日本政府もパニックになっているに違いない。このまま本国へ帰ったら、軍法会議にかけられて連合艦隊の司令官の任をおろされるどころか、死罪もありえるだろう。攻めても地獄、帰っても地獄だ。


◆10月 3日(木)

   研究室にて文献を報告する。タンパク質の立体構造をコンピュータ使って予測するという研究をしている人がいる、と以前先生が言っていたことが気にかかり、その文献を読むこととした。タンパク質は20種類のアミノ酸が連なったもの。タンパク質は細胞内で実に様々な形に折りたたまれて色々な機能を果たす。今やDNA配列がもの凄い勢いで解明されて、多くのタンパク質の配列も解明されたが、そのタンパク質がどのように折りたたまれてどんな立体構造になるは分からないものが多い。実際にはX線やNMRを使って構造を解析することになるのだが、これがコンピュータで計算したら出てきたという。どんなプログラムを組んだのか、非常に興味が沸いてきたので読んでみた訳である。

   それで実際に読んでみたら、荒っぽく言うと立体構造の分かっているタンパク質と配列が似ていて、その構造を当てはめてみたというもの。もう少し細かくは、BLASTサーチが発展したものであるPSI-BLASTを使用したところ、従来のBLASTサーチでは除かれていた弱いホモロジーを持つ配列が見つかり、立体構造の分かっている配列と似ていたというところ。1つ1つの原子の座標でも計算するのかと思いきや、結局はホモロジーサーチである。なあんだ、とう感じだ。まあそれでも新しい方法のポテンシャルを引き出したという点は、非常に高く評価するところである。

   それで報告は何事も無く終わったのだが、自分としては失敗したと思っているところだ。コンピュータに出来ることと出来ないこと、それを伝えてなかった。コンピュータはこんなにも普及しているけど、それを知らない人は多い。コンピュータは数値の計算や文字の処理を行う道具だ。立体構造も数値計算して予測可能なら、あとはコンピュータで何十万もの配列を予測するのはた易いだろう。むしろそれを伝えるべきではなかっただろうか? まあ今回は仕方ないとしても、次の機会に言うことにしよう。


◆10月 5日(土)

   WA大戦略にて、マレー進撃。当時マレー半島はイギリスの領地であった。41年12月8日、宣戦布告の日に日本軍は進撃を開始。その勢いは凄まじくマレー半島は瞬く間に制圧され、英国の最新鋭戦艦プリンス・オブ・ウェールズも撃沈された。その後日本軍は東南アジア諸国を次々と制圧してゆく。

   このとき日本の表向きの目的は「アジア民族の解放」。だが実際には資源の確保と植民地化が目的であったと言えよう。もし本気でアジア民族の解放を望むのなら他の方法は幾らでもあったはず。例えばイギリスやフランスに再三再四植民地解放を訴えた後、アジア諸国へ武器弾薬を供給し共同戦線を張る、などと出来たはず。そんな兆候を全く見せずに突然「アジア民族の解放」なんて言っても、眉唾ものである。当時こんなことを本気で信じていたのは日本人くらいだろう。まあ結果的にはアジア諸国は独立するに至るのだけれど、ほとんど「風が吹いて桶屋が儲かった」的なところ。これを日本のおかげと言っている輩は、どこかネジが1本外れているとしか思えない。だいたいそのアジア諸国に対して、戦後の日本は何かやったのか? それに日本がどれだけアジア諸国へ尽くしたかを評価するのは、我々日本人ではなくアジア諸国の人々である。自分の行った事の意味を自身で判断することは重要であるが、良く解釈した上にそれを人に吹聴するのは愚か者のすること。日本の恥を広げているだけである。

:間違い。10月10日の日記に説明あり。


◆10月 6日(日)

   WA大戦略にて、東南アジア諸国を次々と制圧し、次はミッドウェー海戦。史実では日本軍は大敗。既に日本軍の暗号はアメリカに解読されており、ミッドウェーへの進撃も知られていたのだ。そして日本軍は空母「赤城」、「加賀」、「蒼龍」、「飛龍」失う。ただでさえ資源に乏しく、生産力の低い日本にとっては甚大な被害である。これを境にして日本軍は敗北の一途を辿るのである。

   さてゲームでは、このマップから戦艦大和(&長門)が登場。その攻撃力は凄まじく重巡洋艦も一撃で沈む。ただ足がのろすぎて、到着したころには航空部隊によってほとんどの船が沈んでいる状態。日本からハワイという長距離を進むマップでは役立たずになりがち。実際に史実でも大和ホテルと呼ばれる程で、出番らしい出番も無いまま沖縄の辺りで沈められるのである。
   それではあんまりなので、大和を少しは戦闘に参加できるようにしよう! ・・・とか言いながら途中でうっかり忘れてしまって敵を殆んど殲滅したところで大和到着。残り勢力、航空機の無い空母ヨークタウン、沈みかかっている駆逐艦×2、壊滅しかけのF4F部隊、戦艦の天敵ドーントレス急降下爆撃機1部隊。もぬけのカラだけど空母ヨークタウンを一撃で沈め、一応の手柄は立てたというところ。やっぱり巨艦巨砲主義は時代遅れなんだなあ、としみじみ感じたところであった。


◆10月 7日(月)

   夜の4時、耳元でカサカサと音がする。ゴキブリが走り回っている音だ。ホウ酸ダンゴもおいしい匂いが無くなったのか、もう奴らは見向きもしない。もう我が物顔で部屋中を走り回っている。別に静かに走り回る分には気にもかけないが、今回は私の耳元で長い間走り回っていて、非常にうるさい。おのれっ! これは私に対する挑発である。その挑発行為に対する代償を命をもって償わせてやる!

   すばやく電気を点けて目標を確認。冊子を丸めて右手に持ち、左手にはティッシュを装備。あとは奴を叩くのみ! だが奴も右へ左へ軽快なフットワークを使い、なかなか的を絞らせない。そしてそのまま逃げ込むかと思いきや、ふすまのといの所で何故か止まる。お菓子のカスでも発見して味見しているのだろう。そこへ横から思いっきりふすまを閉めて、奴の横腹に叩き込む! 夜中に隣室に迷惑な程の音ではあったが、見事奴はふすまの直撃を受け、内臓を飛び散らす。・・・でも、ちょっとやりすぎたかな?

   胴体は見事に真っ二つになったようだ。奴の下半身を取り除き、辺りに散った黄色い臓物をティッシュで丁寧にふき取る。さて、あと残った上半身を取ろうとして、ふすまを開けると・・・いない。

   なんという生命力! 奴は上半身のみでどこかへか逃げ去ってしまったようだ。・・・というかそのゴキブリ、そのうち死ぬとは思うけど、明日部屋の中を走り回ったりしないよな・・・


◆10月 9日(水)

   「最終兵器彼女」が最終回だ。ちなみに「ちょびっツ」も来週で最終回。「最終兵器彼女」の終盤は非常に展開が早かった、というか原作では何週もかけて描いていたけど、あれをアニメにしたらこのくらい短くなるのだろう。早すぎる気もしないでもないが。単行本で最後の3巻くらいがたったの3週で終わってしまい、実は番組打ち切りか? とも思えてしまうところである。

   続けて「ちょびっツ」を見る。こちらもこちらで違った意味で早かったりする。話の流れとしては丁度良いと思えるけど、もう連載に追いつきそうになっている。でも、もっと気になるのは関東の方である。中部地方はこれでも3週分遅れているのだ。関東では連載を追い越しているのではないだろうか? 原作をアニメが追い抜くって・・・いいのか?


◆10月10日(木)

   不覚。10/5日の日記で戦後の日本がアジア諸国へ何の援助もしてないような書き方をしてたけど、中国や韓国へは金を送ってたんだった! うーむ、いかに私が無知で適当に書いているかが伺えてしまう。まあ、気ままに書いている日記なので・・・(汗汗汗)。

   でも、幾ら金を積んだところでも侵略した事実が変わる訳でもないし、死んだ人が生き返る訳でもない。やっぱり「高い賠償金も支払ったんだ」とか言うのはおかしいと思う。例えば交通事故で人を殺してしまった場合、相手の家族へ謝礼した上にせめてお金だけでも支払うのが普通の感性だと思う。たとえその慰謝料で自分の生活が滅茶苦茶に壊されても、相手の家が何故か豪邸になっちゃったりしても、殺めてしまった人間が「高い金支払ったんだ」と言うのは絶対におかしい(明らかに法外な金額をふっかけられたら別だが・・・)。そう、例え欧米諸国が植民地諸国へ金を支払ってなかったという事実があったとしても、どうも中国や韓国が日本へ金をせびっている節が見えるとしても、押し黙っているべきである。私はそう思うのだが・・・


◆10月11日(金)

その1

   今日は2本立て。まずは某球団と関係のある会社の新聞を読んだときのことである。その第一面を読んで非常に感心しちゃいましたよ。こんな名文、久しぶりに見ましたよ。いやあ、素晴らしい。よくもまあ、こんなモノが新聞の第一面に載ったものだ。それに携わった人々の馬鹿さ加減にひどく感服してしまいましたよ。

   その内容は若者達の国語力の低下・活字離れについて言及してある。そして表現力・語彙力も低下していると言い、それに留まらずに社会の関心も無く、客観的なものの見方も出来ず、物事を考えていないとまで言わんばかり。最後に「申し訳程度」に、その傾向がここ3、4年に強まったらしく、インターネットや携帯電話が広がりだしたのと同じ時期である、と添えている。

   そう、この記事を書いた奴は若者を散々コケにした挙句、ネットや携帯のせいにするという短絡的思考で締めくくり、この文章こそが丁度その稚拙な作文の典型であることに気づいていないのだ。どこぞで聞き覚えのある内容を散々書き連ね、最後の根拠の全く無い結論で締めくくる。まさに「誤字や表現の手直しだけで済む問題ではないレベル」、否、それ以下と言いたい。結論に関しても、インターネットの普及によりその場に居ながらにして世界中の情報を大量に入手出来るようになり、携帯電話の普及でも話す機会やメールする機会が増えることでコミュニケーションや表現力が身につくようになった。どう間違っても、客観的な見方や、表現力の低下に繋がるとは思えない。

   まるで「ネットや携帯ばかりしてるとバカになる。我々のようにもっと活字(新聞)を読んで知識人になりなさい。」と言わんばかりだ。だが、そう言っている奴の書いた記事が、この有様である。活字メディアである新聞の一面にこんな記事が載るんだから、国語力の低下は若者に限ったことではあるまい。

記事:1面、(1面からの続き)38面


その2

   夜にWA大戦略にて。先のミッドウェー海戦で歴史を覆しての大勝利を収めた日本軍はインド方面の攻略を目指す。インド方面攻略では有名なインパール作戦があるけれど、今回はインド全域にいる英軍を掃討しようという作戦である。ミッドウェーで米軍が壊滅的被害を受け東からの攻撃が暫くの間ないことが予測されるため、次は西へ向かってインド方面へ大軍を率いて英軍を掃討する。

   この戦いに勝利すると次はアメリカ本土へ上陸することになる。つまり日本軍が勝ち進んで行くシナリオになる。でも日本軍が勝って行くマップって、今一つ面白くない。これ以降マップの数もあと2つしかないし。実際ではアメリカが負けなかったのだから仕方がないところはあるが。それでこのマップでは引き分けることで、日本が負けて行くシナリオへ方向転換することにする。

   ・・・インドってこんな気候だったっけ? 水没しそうな程の雨。10日間以上連続しての雨天である。戦車が役立たずな日本軍にとって、移動力が落ちる上に航空支援の得られない雨天はツライ。しかも英軍は町という町に対空砲を配備して強固な陣を作っている。なおこのゲームにおいて、対空砲は地上兵器にも滅法強い。これはドイツが強固な装甲を持つ戦車(マチルダやT-34など)を88mm高射砲を使って倒していたという例があるためだ。対空砲を倒すには野砲による砲撃が最も良いのだが・・・輸送車が泥にハマって動けない。あとは大和や長門の艦砲射撃で1、2隊ずつチマチマと倒していくしかないが・・・キリがないなあ・・・


◆10月12日(土)

   WA大戦略にて。まるで雨季から乾季に切り替わったような晴れの日々。今まで無意味に飛び回っていた航空機も雲霞の如く敵陣に攻め寄り、瞬く間に敵司令部を囲む。あとは数10ターンの間待機し続けるのみ。敵はもはや何も出来ない状況である。そのまま時間が過ぎてゲーム的には引き分けとなったけど、町・空港・港もほぼ制圧し司令部も囲まれて何も出来ない状態。普通なら勝利に限りなく等しい状況である。

   次はソロモン海戦を経てガダルカナル島での戦いである。ガダルカナル島での戦いは有名であり、たった一つの飛行場を巡ってアメリカ軍と日本軍が対峙した。ガダルカナル島に日本軍が建設していた飛行場をアメリカ軍が制圧。それを奪回すべく日本軍は次々と兵士を送るのだが、アメリカ軍は少数で攻撃すれば逃げ出すと楽観視していた。だがアメリカ軍は強固な陣を形成しており、攻め入った日本兵は次々と返り討ちに会った。

   だがさらに凄惨だったのはこの後である。軍首脳は何としてもこの飛行場を取り戻そうという、謎の面子にこだわって退却命令を出さなかった。前線では輸送船が次々と沈められ飢餓状態に陥った上に、マラリアにかかる兵士が続出。もはや戦闘どころではなかった。最終的に退却命令が出るまでには戦死者よりも餓死者・病死者の数が遥かに上回った。

   訳の分からん面子にこだわり多大な犠牲を出す。これは何も大戦の時だけにあらず。今でも諫早湾のように一旦干拓が決定したら何が何でも工事を進めるという体制。これは今でも治っていない。日本人は大戦で多大な犠牲を払ってまでも、何も学ぶことは無かったようだ・・・


◆10月13日(日)

   今日は朝に荷物が届くということで、WA大戦略でもしながら待機。今日はインパールを避けてラバウルから開始。インパール作戦はインド方面への進出を図ったものであり、こちらもまたガダルカナルにさらに輪をかけたような酷い作戦で、 結局多数の餓死者を出しただけという作戦だ。しかしゲームでは補給車が大量生産できるので補給が滞るということは無い。問題は天候で雨続きで地面がぬかるみ進軍がままならない。フラストレーション溜りまくり。ゲームでやっても利の無い作戦なので、主力を温存しラバウルに賭ける。

   太平洋戦争も終盤にさしかかり、米軍の猛反撃が開始される。このとき米軍にはP-38・P-51・F6Fが出現し、前半で無敵を誇った零戦もバタバタと撃墜され始める。ゲームでは何故か零戦がF6Fに太刀打ち出来るが、P-51には敵わない。やはり零戦はバタバタと撃ち落されてしまう。一応P-51と性能的に同じな疾風があるけれど、鐘馗から進化させなくてはならない分不利である。物量で圧倒的不利な日本軍は質においても不利になりはじめ、もはやどうにもならない状況に陥る。まあゲームの場合、どうにもならないって言っても、コンピュータの思考の弱さがあるからどうにでもなるんだけどね。

   さて、ラバウルどころかマリアナ諸島でも大勝利を収めるくらい待ち続けているんだけど、一向に荷物が届かない。もう午後の1時なんですけど・・・?


◆10月14日(月)

   どうやら荷物は今日の午前中に届くらしい。ということは、またゲームでもしながら待っているしかない。今日はレイテ「会戦」から。ちなみに最初は誤植(「海戦」)か? とも思ったけど、実際には陸地でも戦っているしこれはこれでいいのかも知れない。ゲームでは陸上兵器が活躍する機会は全くと言っていいほど無いけど・・・

   史実では戦艦3隻(武蔵・扶桑・山城)、空母4隻(瑞鳳・瑞鶴・千代田・千歳)、他多数の艦船を沈められ、連合艦隊は完膚なきまで叩きのめされる。なおこの辺りから神風特攻も行われるようになったと言われている。我が部隊も史実に則り、零戦でカミカゼアタックを敢行! そして何故か豊富にある資金で紫電改に買い換える。・・・実のところ要らなくなった兵器を突撃させるという、ゲームでは実に多くの人に愛用される伝統的戦法を使っただけだけどね。冷静に考えると鬼畜なことしてるんだけど・・・。

   見事に果てた勇者達のおかげもあり、アメリカ艦隊を全滅。日本艦隊の被害、駆逐艦2隻。先のマリアナ沖の戦いからアメリカ軍は戦艦10数隻・空母6、7隻・他多数の艦船を沈められている。逆に連合艦隊の被害微小。むしろアメリカの方が壊滅的被害を被っているはずなのだが、どういう訳か日本は敗北の一途を辿っているらしい? というか日本軍は大和や武蔵が沈められたら次からのマップでは出でこなくなるのに対して、アイオワ級・ノースカロライナ級・エセックス級はいくら沈めても出てきやがる。非常にいやらしい。これもアメリカの凶悪な生産力の為せるわざなのか・・・?


◆10月15日(火)

   私より若いくせにハゲを気にしてる某氏のHPの掲示板で、相変わらずだなあ思った。米沢の某大学の寮での話である。「寮を乗っ取ろうとしている!」と言い出した奴がいるようで。この辺りの経緯はだいたい想像通りだとは思うけど、実際に見た訳ではないので、この件に関しての結論を下すのは止めておくことにしよう。でも久しぶりに寮のことを思い出したので、その昔話でもすることにしよう。

   そもそも私が米沢の寮へ来た時から、山形の寮に住んでいる人を良く思わない人が多かった。でも昔より今の方がその感情は強い。今や山形の寮の名前を聞いただけで嫌悪感を示す人は多い。まあ実際に山形の寮は大学と揉事を起こしており、学生ならばほぼ全員が嫌悪感を示している。だが嫌悪感を抱いている者で、実際に山形の寮生と話をした者は何人もいないのも事実である。もし直接会話をしてみて腹がたったのなら仕方が無いが、一度も話をしたこともないのに嫌悪感を抱いているのだ。だいたい同じ大学の学生である。誰か1人くらいは話す機会もあるはずだ(彼らを大学で見かけないという意見もあるけど・・・)。直接見て話した訳でもないのに他人を「キケンジンブツ」と見なす危ない思想が流行りはじめ、年を追うごとエスカレートしていた。そしてその病気は50kmも遠く離れて、米沢の寮でも多くの感染者が出るようになった。

   こういった背景があり、元・山形の寮生は嫌われがちであった。しかし米沢では山形の寮生が大学と揉めたということも無く表面的には平穏であった。つまり山形から来た元・寮生を嫌う理由は無くなったはず。それなのに嫌われてしまっているのだ。それは簡単に言うと以下の経緯がある。私が来た次の年くらいからだろうか? 山形の寮の人が強く発言するようになってきた。彼らは寮の仕事に積極的に参加し、重要な会議での発言権を強め、寮の運営の中心を担うようになってきた。・・・失礼。何かこう書くと本当に乗っ取ったみたいだけど、実際には元々寮にいた連中(含ム自分(汗))があまりにも何もしなかったで、仕方なく仕事しているという状況であった。放置しておくと本当に何もしない退廃的人類の尻を叩き叩き、なんとか寮を潰さないように勤めてきた。
   だがそれを快く思わない連中が居て、「乗っ取りだ」と叫ぶものが出始めた。奴らは口々に山形の寮も「乗っ取られた」らしいので、自分のいる寮も「乗っ取られる」のではともっともらしい理由を付ける。そもそも乗っ取られるのが嫌なら、委員会の選挙で当選させなければいいんだし、何より自分が委員長なり名乗り出て彼らより万全に仕事をこなせばいいのだ。少なくとも私が7年半も寮に居たが、そんな心意気のある者は殆んどいなかった。その数少ない心意気のある者でも周りの人間が全くサポートしてくれず、むしろ周りの人間によって潰されていく一方であった。つまり奴らは全て面倒くさいことを他人に押し付けたいだけだけなのだ。そして自分に不利益が被るときに平気で他人をなじる。人間のクズである。

   そんな退廃的人類は事ある毎に「昔は良かった、奴等(元・山形の寮生)が来てからこうなった」と言う。だが私の知る限りの過去は酷かった・・・。初めて寮に入ってきた新人は先輩の名前はもちろん出身地までは知っていて当然(しかも寮内全員分)。何故か一部の人は出身校や趣味や特技まで知らなくてはならない。知らないと日本酒一気。来て2週間くらいで「名前当て」の飲み会があり、余程記憶力の良い人でない限りかなり飲まされる。今まで死人が出なかったのが不思議だ。そんな飲み会を欠席することは許されない。この寮では飲み会が全てであった。寮大を休んでも飲み会に出ない事の方が許されなかったのだ。
   それに対して上級生は下のモノの名前を知らなくても良い。上級生は掃除になんか絶対参加しない。ここでは上級生は「偉い」のだ。上級生の言ったことに逆らってはいけない。「偉い」ので口答えしてはならない。院生はもはや神様。例え彼らが寮大で見かけなくても・・・。さらに同じ学年でもAコース生(昼)とBコース生(夜)に格差がある。Bコース生は1年早く米沢に来るので、同じ学年でもAコースより「偉い」のだ。敬語で話すことを義務付けられる。
   しかも、これら一連こと(まだまだ言い足りないけど)は「社会」に出たら「当然」のことであり、「社会人」になるための「訓練」だったのだ! ボクってお坊ちゃまだから「社会」の有様なんて知らなかったなあ。いやあ、非常に勉強させてもらったよ! というか男塾にでも入ってしまったかと勘違いしてしまったよ。

   ・・・しかしこんな状況でよく寮から出て行かなかったよなあ。でもそれでも居残ろうと思ったのは、ある一言を言われたためだ。思い出すのも忌々しい一言だ。もう出て行く寸前で逃げ去ろうと思っていた私を寮に引き止めてくれたんだから、ある意味感謝しなくてはならない。その時にはもう寮に居ないことが多くなっていた。寮の仕事もせず、掃除にすら出ず、ただ文句だけ言って出て行く人間に成り下がっていた。その一言はそんな状況から180度方向転換させるだけのインパクトはあった。その場にバットが置いてあったら奴は肉片と化していただろう。

   まあ幾らなんでも、彼らの言う「昔」はこんな時期ではないだろうが・・・。しかし、そんな状況でも良識ある一部の方々のおかげで、上級生としての「威厳」を巧みに使って下級生の尻を叩き、何とか寮を潰さないようにしてきたのだ。だが近年の傾向として「上下関係」が徐々に崩れはじめ、上級生の「威厳」で下級生が動かなくなってきた。タガが外れた状態となり、上も下も関係なく好き勝手やる時代が到来した。「昔は良かった」という者はこのことを嘆いているのだろう。
   そして私の知る昔から今にかけて、上級生の「威厳」が程よく効いていて謎の「訓練」もやらなくて済む時期があったのだろう。これが彼らの言う「古き良き時代」なのだろう。だが残念ながら現状は変わってしまった。これをいくら嘆こうとも個人の自由だが、嘆いただけでは現状が変わるわけも無い。現状を打破するための何らかの処置を採らなければ、何時までたっても状況は変わらない。だが「古き良き時代」を是とする者が現状を改善するための意見は「今まで通り」だ。「今まで通り」やってきたら悪くなったというのに、それを打破するには「今まで通り」とは? 全くもって理解できない。

   その「今まで通り」ではダメだから他の方法を採ろうと積極的に行動しているのが、元・山形の寮生である。何から手をつけたら良いのか分からない五里霧中な現状で、何とか現状を打破しようと改善策を立てているのである。それを「今まで通り」党の連中は良く思わず、全く論理性のない批判を繰り返す。そして何を血迷ったか米沢の寮を「乗っ取る」のでは? と勘繰りを入れる者が後を絶たない始末。さらには元・山形の寮生に痛烈な批判を浴びせることが寮を良くする手だと勘違いしてそうな者もいる。ここまでくると支離滅裂である。

   私は「今まで通り」党に言いたいことがある。「前までの状況」とは一体どういう状況か? その状況に戻すための「現状維持」案は本当に適しているのか? 「前までの状況」と漠然と言われても全く分からない。人によって微妙に意味合いも違っていたりするので具体的に説明する必要はあるだろう。そして「前までの状況」状況に戻すために「現状維持」することの良さを論理的に説明する必要もある。自らの論理を明示することなく相手のあげ足取りばかりする行為は、論理のテロリズムである。やられた方は無意味に攻撃されたとしか感じず、不快極まりない。この2点が明示されない限りは不毛な論戦を繰り返すだけである。

   元・山形の寮生は総じて態度はでかいし、ずけずけと物を言うし、会議では主導権を握りたがるかもしれない。だが、彼らの行動に文句をつける前に、自分らの行ってきたことをよ〜く見直してみよ。現状を冷静に見つめることも出来ずただ過去の栄光にすがる行為はいい加減止めて欲しい。しかもはえぬきの米沢の寮生が圧倒的大多数を占めるにも関わらず、一部の人間にいい様にやられる。少なくとも私だったら相手に文句をつける前に、己らの不甲斐なさを呪うところだが? 己の行動を省みず、他人を批判してばかりというのは、成長しない人間の典型である。
   というか単に元・山形の寮生が気に入らないのなら、直接彼らのもとへ行って話でもしたらどうかと思う。わざわざ寮生大会の場で文句をつけないで欲しい。さらに、頼むからその感情を他の問題とリンクさせないでくれ。ややこしくなるから・・・

   さて、ここまで書いてくると何やら話の収拾がつかなくなりかけてるなあ・・・。私もこれ以上書くのもいい加減疲れてきた。この話はこれまでにしておこう。


◆10月16日(水)

   前の日記は実は5日間もかけて書いてしまった。16日の分を実は20日に書いていたりする。私の脳も揮発性記憶媒体となりかけなので、16日のことなんて夜に見たアニメのことしか覚えてない。

   先週「最終兵器彼女」が終わり、今週からは「Get Backers」が始まった。夏美役で乙葉が声優初挑戦である。芸能界超音痴な私がなぜゆえ乙葉を知ってるかというと、ここら辺のラジオで乙葉が出演している番組があり、たまに聞いているからだ。ラジオではかなりトチり気味なので大丈夫か? とも思っていたけど、思っていたよりはまともだった。

   続けて「ちょびっツ」を見る。今回で最終話。ちなみにヤンマガでは、ちぃが「アタシだけのヒト」を決めてまだ数話しか進んでいない。アニメでもちぃが「アタシだけのヒト」を決めたところであり、この後の展開をどうするかを楽しみにしていたのだが・・・。やっぱりというか、消化不良気味で終了。結局、なぜちぃに「出来ること」を入れたのか分からないままであった。連載に追いついてしまい、仕方が無かったのだろうが・・・

   「ちょびっツ」が最終回となり、次に始まる番組は「逮捕しちゃうぞ」(アニメ)。・・・確か今度始まるドラマの方で乙葉が出演していたよな。何やらテレビ局の意図が伺えそうである。ついでにCMもアートネイチャーなら乙葉ワールド完成?


◆10月18日(金)

   WA大戦略にて。菊水作戦 & 沖縄戦。菊水作戦は沖縄に来た米軍に対し特攻攻撃を加えた作戦だが、ゲームでは別に神風特攻をかけることは無い。大和が敵に沈められた様子をシュミレートしてるだけな感じである。でもこのマップ、大和を対馬の方面へ逃がしてあげればまず沈むことはない。そして残った駆逐艦や軽巡洋艦で九州の北から回って敵司令部を目指し、司令部に攻撃をかければ簡単に大勝利できる。このマップ、一体何をしたかったんでしょう?

   沖縄戦はもっと簡単。潜水艦で敵戦艦を撃沈させて制海権を得、あとは海に面している敵司令部を船から攻撃するだけ。45ターン以内が大勝利の条件だが、たった12ターンで終了。被害無し。これが悲惨な戦場となった沖縄の再現なのか!?


◆10月19日(土)

   WA大戦略にて。沖縄戦を大勝利したので大戦はまだ続き、本土決戦に持ち越しである。本土決戦は仮想シナリオであり、房総半島・小田原からアメリカ軍、新潟からソ連軍が上陸する。年代は46年3月。震電・秋水・橘花といった幻の兵器群も登場。それらの兵器を駆使してアメリカやソ連の上陸を阻止するのがこのマップだ。

   ところでこのマップでは二大物量国アメリカとソ連相手の戦いのはずだが、初めから多くの都市を持っている日本軍が物量で押し込める。爆撃で破壊し尽くされた東京・名古屋もいとも簡単に復興し、100以上の都市からの豊富な資金を得てアメリカとソ連を圧倒させる。航空機はもはや使い捨て。でも毎ターン大枚をはたいて航空機を買いまくってもお釣りが帰ってくる。・・・何か間違っているよなあ。


◆10月24日(木)

   む〜ん、眠い。昨日夜の2時に帰ってきたせいもあるけど、それからテレビを見てしまったのが効いた。「逮捕しちゃうぞ」が2話連続であってのもいけない。全てを見終わって、ふと時計を見たらもう3時半。それからいつもの時間に起きたのだから本当に眠くて仕方が無い。でもどんなに眠くとも夜になると何故か目が冴えるというもの。さっきまであんなに眠かったのに・・・不思議だ。そして次の日にはまた寝不足になるという悪循環が生じるんだよなあ・・・。

   今日より、悠久2のデータボックス補間計画開始。昨日までWA大戦略のアメリカキャンペーンを少しだけやってたんだけど、つまらなくなったので終了。あのゲームではアメリカ軍はそこそこの資金は持ってるけど、メガドラ版みたいに圧倒的な資金を得ての物量作戦ができないからなあ。結局日本軍にはボコボコにされる一方。質で劣る前半のアメリカ軍はツライだけである。キャンペーン開始早々ボコボコにされてばかりでつまらなくなってきたので、再び悠久2を始めることにした。

   悠久2のデータボックス補間計画、ヒマとしか言いようの無い計画だ。各キャラクターのデータを埋めるため、イベントの前でセーブして上手くいくまでリセット & ロード。同じイベントも3、4回も見せられるといい加減ウンザリしてくる。もはや何の楽しみも無く、ただ疲れるだけの単純作業だ。でもこのヒマくさい作業によって程よく眠気も出てきた・・・。ゲームの方は殆んど進行しなかったけど、睡眠不足の悪循環は断ち切れるようだ・・・zzz。


◆10月29日(火)

   あ〜、これはマズいぞ。何気にGoogleから「白楊寮」で検索してみたら、なんとあの「公式?」サイトがトップで出てきてるではないか! さらに他の検索エンジンでもやってみたところ、yahoo・infoseekでもトップで出てくる。gooでも2番目くらいに登場。あの見た瞬間に入寮する気を削がせる文章が、世界に向けて垂れ流されはじめているではないか。しかも白楊寮自治委員会の名も出ている。あの内容の全ての責任は自治委員会にあると思われること間違いなし。早く外部からのアクセス出来ないようにしなくては!

   と、今ここで嘆いていてもどうにもなる訳でもないが・・・。まさか「アクセス出来ないように大学へ頼む」ということすら、寮生の方で拒否したりしないよなあ。まあ、そうしたら拒否した奴等を名前を「文責」に連ねさせれば一瞬で黙るだろうけど。


◆10月31日(木)

   気が付いたらこの日記も始めてから1年が過ぎている。正確には去年の10月20日から開始しているので、今日で1年+11日。当初は1ヶ月も持続しないだろうと思っていたけど、まさか1年も持ってしまうとは。よくもこれまで話題が尽きなかったものだ、と我ながらに関心。

   なんとなく去年の日記を覗いてみると、文章が短いよなあ。いつの間にかこの日記も長文化してきたようだ。そういえば最近日記にかける時間も長くなってきたよなあ。それと「傾奇御免」がまだこのサイトより訪問者数が少なかったのには驚きである。今や大河の影響もあって10万人を越えたところ。特に放送日の翌日までには何千ものアクセスがあり、1日でここの今までの訪問者数(現時点2,300)を越してるなんてザラだからなあ。

   おっと、いつの間にか自分の日記をウットリ何時間も読み耽ってしまったようだ。実際くだらないことばかり綴っているけど、こうして読み返してみるのも面白いものだ。気まぐれ日記なので何時まで続くかも分からないけど、もう少し続けてもいいかな? という気がしてきたな。


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