- 2002年 11月 -


◆ 11月 4日(月)

   3連休も今日で終わり。この3連休は実験の方もただじっと待つだけで良かったので自由な時間はかなりあったのだが、毎日ゲームばかりしていたなあ。金が無くて外へ出歩けないというのもあるけど。やってたゲームも悠久2のデータボックスを埋めるヒマくさい作業で、どこから見ても有意義とは思えない3連休だ。

   今日は全国的に寒いらしく、東北では雪も見えたとか。岡崎でもちょっと寒かったけど、最高気温が2桁あるくらいなので、たかが知れたもの。冬の装いにはまだ早い微妙な気温だろう。
   今日は夕方に研究所に寄り、日が暮れた頃に研究所を出る。帰りに食料の買出しをすべくデパートへ寄ると、周囲の人間は既に冬の装い。長袖のシャツ1枚で歩いている危篤な人間はいないようだ。ましてや素足にサンダルでいる人間は皆無。去年に引き続き、珍獣でも見るような目つきで見られる。

   私は逆に思うのだが、みんな寒がりなんだな。暦の上では霜月でも、岡崎で霜が降りるなんて1月になっても滅多に見ないぞ。まだ吐く息が白く見え始めたくらいで冬の装いをするなんて、気合が足りん! というかこんな温度でいちいち厚着してたら体温調節も上手く出来なくなり、むしろ風邪をひきやすくなると思うのだが?


◆ 11月 5日(火)

   むうぅ、眠い。最近なぜか寝つきが悪い。何時間眠っても睡眠不足。それにどうも悪い夢を良く見てうなされる。今日の夢は、目を覚ましたら強盗が私に刃物を突きつけてる夢だ。叫ぼうとしても初めは声が出ず、なんとか声を振り絞って非常に情けない声が出ただけだった。その自分自身の声で夢から覚めたが、あまりの衝撃にその後はなかなか眠れぬ状況であった。

   何かに憑りつかれてるのか? そいういえば最近やたらに床からパキパキと音が出てるし・・・まさか・・・


◆ 11月 7日(木)

   歓迎会で酒を飲む。今週よりMさんが私のラボにやって来た。その歓迎会である。1ヶ月遅れて歓迎会だった私の時と比べて、かなり早い対応である。とはいえ、私の時は先生がいきなり入院していたので、歓迎会な状況でなかったからなあ。先生が退院された直後、歓迎会してもらっただけマシなんだけど・・・。ちょっと複雑な気分だ。

   今日のところは来週に研究所でのパーティーもあるということで、ビールは少々、料理も出前で簡単に済ませている。そのためかいつもよりおとなしめな感じだった。私が鍋を作るという案も出ていたりしたが、今日は作らなかった。キムチ鍋を作ろうと提案したところ、嫌いな人がいるとのことであっさり却下。私の士気も一気に激減したので、出前となった。

   でもこれはこれで幸運だったのかも知れない。なにせ出前のピザで、「辛い」味のピザを苦しそうに食べてたなあ。ちなみに私には全く辛味は感じなかったが? これがUji風味のキムチ鍋だったなら・・・


◆ 11月 8日(金)

   思わぬボーナスを貰う。と言っても本来支払われるお金が色々とあって振り込まれてなかったので、本当の意味でのボーナスではない。そんなことは分かっているけど、何か得した気分でいっぱいである。しかも諭吉君数名の現物支給だったので、もうウキウキ上機嫌である。

   さてこのお金の用途はどうしようか? 予備のお金を積んでいた通帳へ戻しておく、と言いたいところだが、「ちょっとくらい使ってもいいだろ?」と悪魔が囁きだす。その悪魔の声に心の中の天使は鎧袖一触、0.01秒で敗北。もう次の瞬間頭の中は明日の買い物の計画でいっぱいだ。まあさすがに全額使い切ることは無いように、一部貯金しておくことにしよう。


◆ 11月 9日(土)

   昨日の軍資金をもとに早速名古屋へ行く。・・・でも名古屋に来てもゲームくらいしか買うものないんだよなあ。何でか勢い余って来てしまった、というところだ。ゲームばかり買って帰るというのも何なので、せめて図書館にでも寄って行くことにする。

   図書館ではまたしても慶次郎関連の文献探し。とは言っても前回に来た時にも十分探した(はず)けど、もう一度確認しに行くといったところ。まあ気の向くまま図書館へ寄ってみたという程度なので、あまり期待はしていない。それで実際探してみても、やっぱり新たな本は見つからず。さっさと諦めて買い物に出かける。

   次はゲームの購入に大須へ寄る。いつもながらのメガドラやサターンのゲームを買いに行く。最近はもう格安のゲームは殆んど買ってしまった感があり、もう値段の張る(とはいっても千円前後)ゲームしかない。でも今回は軍資金もあるし、ここらで奮発して購入しまくる。それで6本で7,000円と、いつもの数倍にもなろうかという買いっぷり。今までが1本二束三文で売られてるゲームばかり買ってたのもあって、非常に懐が痛いなあ。


◆ 11月10日(日)

   朝、中途半端に遅く起きてから料理を作る。今日は「どて煮」に初挑戦。「どて煮」とは八丁味噌を使った郷土料理で、もつ煮の赤だしバージョンというところだろうか? もつの代わりに牛筋や牡蠣を入れるものもある。以前米沢でもつ煮を作ろうとしたところ、「もつには赤味噌だよね」と言ってた人がいたけど、そういえば彼は愛知県出身だったよなあ。今思えば「どて煮」のことを言ってたんだ。納得。

   まだ眠い眼をこすりながら作成を開始する。まずは大根を大きめに切って鍋に入れる。次に湯通ししたもつを鍋に入れる。暫く煮込んでアクをとる。ここでちょっと栄養を考えたフリして、椎茸を細切り(?)にして入れてみる。またアクをとったら、生姜、みりん、唐辛子を入れる。ここまでは普通のもつ煮とあまり変わらないけど、ここからが違う。白味噌の代わりに赤だし(赤味噌とは違うので注意!)を濃い目に入れる。あとは鍋を焦がさないように気をつけながら、水分を飛ばしてドロドロにする。そして食べる分だけ小皿に盛って、細かくきざんだネギを上に乗せて完成!

   初めて作ったにしては、上々の出来。いつも初めて作る料理って失敗してたからなあ。でもこれ、ご飯のおかずというより酒のつまみだなあ。と、考えてたら、無性に酒が飲みたくなってきた。今は昼だし、しかもこれから研究所に行かなくてはならないのに・・・。はっ、いかん! 手が勝手にっ!!


◆ 11月12日(火)

   研究所でいも煮を作っている。明日研究所内でパーティーがある。そこで皆さんに食べてもらうため、今日から仕込んでいるところである。いも煮をやるにはちょっと季節外れ感はあるけど・・・。でもここではいも煮を知っている人なんて殆んど居ないし、あまり気にしないことにしよう。

   買出しも済ませ、夕方から作成開始。今回は初めから皮の剥いてある里芋を買ってきたので時間はそれほどかからないだろう・・・・・と、思っていたんだけど、コンロの火力が弱くてちっとも水が沸かない。湯が沸くまでの間に実験でもしていたいところなんだけど、里芋が入っているからなあ。噴きこぼししないように見張っていなくてはならない。でも、ただじっと見ているだけというのも・・・辛い(泣)。

   結局出来上がりまで4時間以上もかかってしまった。疲れた、ダルかった。ほとんど一人で作ったようなものだからなあ。手伝うようなことも無かったけど、なんだか納得いかない気分だなあ。


◆ 11月13日(水)

   研究所のパーティーの日である。いも煮の味の程が評価される時が来た。今回は過去最高の参加者らしく250人以上の人がいるという。自画自賛ながらも、いも煮の味には申し分ないところだが、これだけの人に認めてもらえるのだろうか?

   実際のところ、我々のいる研究室から料理を出したのは今回が初めてらしい。そのためか場所も端っこで人目につかなさそうな場所である。しかも、換気のため窓が開け放たれており、外からの冷たい風を直撃する場所である。鍋には火をかけているとはいえ、強風のため満足に火が当たらない。どうやら新参者には風当たりが強いようである。

   パーティーが開始され、始めこそ訝しがられて客は寄り付かなかったが、予想以上に人が来てくれたようだ。後半にうどんを入れて出していたのも好評(たぶん)だったようだ。最後には、里芋も牛肉もしめじもこんにゃくも無く、うどんしかない状態でも食べてもらえた。先生曰く「初めてにしてはごっつう売れた」とのこと。いやあ、やっぱり私が作ったんだから当然の結果ですよ!(自信過剰)


◆ 11月17日(日)

   これはどうしたことか? 雑誌を捨てる場所が無くなっている。部屋の中に山積していた雑誌を捨てにいつもの場所に出かけたら・・・・無い。辺りを探してみてもやっぱり見つからない。この場所はもう雑誌の回収をしてないのか? 結局何がどうなったのか分からないまま、捨てるはずの雑誌を持ち帰る羽目に遭った。

   念のため、捨てる日時を間違ったという訳ではない。となると本当に回収しなくなったと考えざるを得ない。前はその場所に大手デパートがあり雑誌捨てに協力していたんだけど、潰れて緑な電気屋に変わった。にも関わらず雑誌捨て場所になっていたので、市に苦情でも言って撤収させたのだと勝手に推測する。

   さて、あの場所が無くなったのなら、他にどこへ捨てればいいんだ? 市役所に苦情の電話でもしたいところだが、今日は日曜日。電話しても出てこないに違いない。そこで文明の利器インターネットを駆使し、雑誌の捨てる場所を検索。お、あったあった。でもそこに書いてある文字を見て驚く。「回収協力店舗が増えました」だと!? ・・・まあ、そういうことにしておいてやるよ。少し芽生えてきた殺意を抑えつつ、回収協力店を見ると・・・店名は書いてあるけど肝心の場所が分からない。なんじゃこりゃ! 俺に雑誌を捨てさせない気かっ!!


◆ 11月23日(土)

   指がだるい〜っ。ここ数日、日記が停滞気味なのは打ち込みしてたためである。2週間ほど前、古本屋にて慶次郎関連の本を発見。早速打ち込みしてみたけど・・・長いっ!! 挿絵の分を引いておよそ15ページ。久しぶりの打ち込み作業に、1ページ打ち込んだだけで指が疲弊してる。もうキーボードを見る事すら嫌な程であった。

   程よくサボりながらも、地味に打ち続けて、今日やっと終了。今日は一気に7ページも打ったので、もう指の動きも侭ならぬ状況。この日記もヘロヘロになった指で数多のタイプミスをしながらも打っている。日記を書く状況に無いほど疲労しまくっているけど、終了した嬉しさの勢いで書いているというところ。とにかくこの嬉しさを何処かへ伝えたかった、そんなところである。・・・・さてと、もう指の感覚も無くなりそうなところだし、早く帰って酒でも飲むか。


◆ 11月24日(日)

   再び餃子に挑戦。餡は昨日の夜のうちに仕込んでおいた。材料は合挽き200g、椎茸2個、白菜の葉3枚、にんにく1玉、生姜1個、餃子の皮(大)。・・・む、何か忘れているような・・・あっ、ニラ買い忘れてる! この時点で気力80%ダウンしたが、皮を買ってきている以上なんとしても作るしかない。きっとニラは高かったんだ、そう勝手に思い込むことにした。

   餡を仕込む。といっても材料を細かく刻んで入れるだけだが。ニラの代わりとっても何だが、ネギを入れた。材料を細かく刻み、挽肉を入れてよくかき混ぜる。ここで前回は忘れていた調味料を入れる。醤油、みりん、胡椒、ごま油を全くの直感で入れてみる。・・・これで大丈夫なのだろうか?

   本日、朝に餡を皮で包んで焼き餃子にして食す。・・・おっ、思っていたよりまともな味。素晴らしい。俺って天才!? と思いっきりテングになっていた時である。何か妙な食感・・・・これは・・・生焼け? しまった、あまりの空腹に焼く時間を短めにしてしまったためだ。特に今回は餃子の皮も大きいやつを買ってきているので、焼く時間も長くしなくてはならなかったんだ。既に何個か食べてるけど、確か豚肉入っていたよな・・・。


◆ 11月30日(土)

   最近は日記もサボりがち。今週はゲームのレビューの方を書き直しまくっていたためである。そのため過去にやったサターンのゲームを引っ張り出してきてはレビューを書くの繰り返し。ちょっとだけ書き直すはずなのに、結構時間がかかったなあ。

   さて、今日は研究所でソフトボール大会。我々の「ミキポンズ」は去年の優勝チームと当たるという不運ぶり。対戦チームを決める際、今回も私がクジを引いたけれど、クジが最後に回って選択の余地無しという状況だった。確率論上では最初にクジを引こうが最後にクジを引こうが一緒なんだけど、実際には違う。クジの大きさや触った感触がちょっとずつ違うので、絶対に偏ってしまう。まあ、それでも今回は予選はリーグ戦なので最低2回は戦える。去年の優勝チームとはボロ負けするだろうけど、もう1つのチームには勝利できるはず!

   ・・・とか言っておいて結果は全敗。このままおめおめと帰る訳にもいかず、他のリーグで2敗したチームと最下位決定戦(?)を勝手に行う。今回はかなり勝てそうである。この戦いで私は両チームの記憶に残る一打を打った。
   バッターボックスに立ちカウント3ボール。相手ピッチャーの球がなかなかストライクに入らない状況。次にボールを選べばフォアボールだけど、それでは面白くない。何が何でも振ってやろうとしたその一打であった。投げられた球はワンバウンドした球。これを見事にセンター方向へ打ち返した! 記録はシングルヒットになってしまったけど、皆からホームランでも打ったかのような称賛を浴びた。

   ただちょっと不服なのは、私が今日の打席で最も飛距離があったのがそのワンバウンドで打った球である。自分としては複雑な心境である。まあでも、ウケたからいいか。


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